新亜光学工業の多彩なカメラフィルター
IRフィルターの機能と使用シーン
新亜光学工業が取り扱う製品のひとつに、ガラス製の「IRフィルター」があります。デジカメなどカメラの精密部品や光学機器に強い新亜光学工業だからこそ提供できる高品質な製品です。
IRフィルターとは、可視光線カットフィルター、赤外線フィルターとも呼ばれます。IRフィルターは、赤外線のみを透過させ、可視光線をシャットアウトする機能を持ったカメラレンズ用のフィルターです。IRフィルターをレンズに装着することによって、赤外線のみを通した画像を取得できます。赤外線警報器や暗視装置など、セキュリティや医療機器関連に使用されます。
また、一眼レフデジカメで個性的な写真を撮影するときに使われることもあります。赤外線のみを通した白黒写真は、IRフィルターならではの独特な世界観の写真を撮影できます。IRフィルターを使って撮影した写真は、赤外線反射率の高い緑が白く描写されます。そのため、肉眼とは異なる明暗の写真になります。
NDフィルターの機能と使用シーン
新亜光学工業は、IRフィルターの他に「NDフィルター」も製造、販売しています。
ND(Neutral Density)フィルターは最近人気のスローシャッター撮影に欠かせない減光フィルターです。減光とは、レンズから入る光の量を減らすということ。サングラスのようにまぶしさを抑えるグレーのフィルターです。Neutral Density(ニュートラル・デンシティー)とは直訳すると「中立な濃度」という意味で、色彩に影響を与えず光量だけを減らした撮影ができるフィルターです。
NDフィルターは、デジタルカメラ撮影で水の流れを写す滝や渓流を撮影するシーンでよく使われます。水の流れを美しく撮影するにはスローシャッターが最適ですが、光量の多い場所だとオートモードではスローシャッターが難しく中途半端な表現に、手動でスローにすると露出オーバーになって色とびの多い写真になってしまうことがあります。
そこで、NDフィルターを使うことでレンズを透過する光の量を抑え、カメラのセンサーに伝わる光を制限することで明るい場所でもスローシャッターが切れ、なおかつ美しい表現の写真を撮影することができます。