新亜光学工業が挑む先端医療技術
医療技術と光学の関連性
日本国内でもここ数年は特に医療技術の進歩がめざましく、とりわけ光学分野との親和性が高まっています。たとえば、光ファイバーを利用した内視鏡カメラや、光学式メスを使った外科手術はもはやスタンダードになりつつあり、物理的な力をくわえないかたちでの施術方法が可能になっています。また、歯科医療の分野にも光学は応用されています。わかりやすい例で言えば、光学エネルギーを応用した歯のホワイトニングや歯石除去、入れ歯やインプラントの模型作成など、数年単位で実用化段階をむかえると期待されている最先端技術が挙げられ、光学が医療技術の進歩と発展に深く寄与していることがうかがえます。さらに将来的には、光ファイバーをナノサイズにまで小型化したナノ光ファイバーが実用化され、ナノファイバーを通して細胞にまで直接薬や栄養分を注入したりと、これまでの医療の常識では決して考えられなかった近未来的な治療が可能になると言われています。新亜光学工業は患者さんにとってより良い医療を提供するために、光学技術と連動した医療機器の開発に尽力しています。
もしも光学がなかったら
光学技術は今や、私たちの暮らしを支えるきわめて重要な要素になっています。皆さんは果たして、光学技術が一切存在しないパラレルワールドを想像できるでしょうか。光学の本質は、「物理的な力を極力使わずに物質を加工し、利用する」ところにあります。したがって、もしもこの世界に光学そのものがなかったら、PCなどのディスクドライブでは物理的な力によってデータをデジタル変換するしかなく、ディスク表面への刺激が増えるため破損のリスクが高まります。さらに未来に目をむければ、実用化が近づいているナノ光ファイバーなども存在しないことになり、医療技術の進歩と発展が大幅に遅れてしまうことになります。これはすなわち医療全体にとって著しい損失であり、医学そのものの半永久的な停滞にもつながりかねません。こうしたシミュレーションからもわかるように、光学技術は医療の未来にとって欠かすことのできない要素であり、新亜光学工業は医療と光学の連携をものつくりの現場から支えています。